絵描きブログ

イラストレーションや絵の話をめちゃめちゃしたいです

ZINEをどうやって作るか。【前編】

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さて、前回からジンジンいっていますが、ようやく作った工程をまとめました。

今回の制作は10月のイベントに向けて制作にしていたので、約1ヶ月で入稿、印刷所で本に仕上げてもらい、手元にとどくまでは1ヶ月半かかる計算です。装丁が予想以上に手数かかったけどそこが一番たのしかった。それでは、1ヶ月の軌跡をご覧ください。

 

1.スケジュールをたてる

原稿の開始は、どのイベントに向けて展示したいかから逆算しましょう。

これは多めにとっとくに越したことはないです。

最短で1ヶ月で24Pの本を出したことがありますが、パツパツで進行してた記憶があります。

入稿ミスも連発してたので、余裕持ったスケジュールを立てましょう。

また、印刷所は早割というものがあります。逆に遅延増しもあります。何事も早い方がお得です。

 

2.アイデア出し

イデア出しは日頃のスケッチやメモから持ち出すことが多いですが、

ネタになる写真を撮りに行ったり、友人と深夜のサイゼリアで会ってしがない話をしたりします。

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今回は、日頃から惰性で食事を取っていることに引っかかりがあったのでそこにフォーカスしたテーマにしようとしています。

急ぎで食事を取ってると、味もわからないまま食べていたりするんですよね。せっかく作ってもらったものを惰性で食べるのはどうなんだろうと日頃から反省…。また、自分は絵がエグくなりやすいのであまりエグすぎない表現、とっつきやすい見た目、というところも考えました。テキストで語るのも文才の無さが恥ずかしくなってしまうので、内容に文章は少なめ、としています。

 

テーマにあわせて、本全体のイメージや参考資料集めもこの段階でしておくと、次の工程からスムーズに進みます。 

 

3.下書き&構成

第一弾構成を制作しました。

テーマの「Delikatessen(デリカテッセン)」は食市場という意味です。食べ物がたくさん並べられてる様子を描きたいなと。

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紙はコピー紙で、中身にはページごとの下書きをしています。

ここから線を起こせるように、構成を重視したものにします。

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(下書きってペン入れより好きな線があったり)

 

4.原稿制作

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さきほどの下書きを取り込み、原稿制作です。机の上が絶望的に散らかっています。

アナログで言うペン入れ作業ですね。線入れのコツは、下書きを信じないことです。作業量はここが一番多いです。

本文までオールカラーの場合は、最初にカラーパレットの設定や色彩の設計をやっておくと、本全体に統一感がでます。

これ以降、原稿の調整を入稿前までずっとしていました。

 

5.用紙サンプルでモック制作

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黒インクがラフな紙にシュワっと滲む。

もちろん印刷所に刷っていただくのでそんなにはにじみませんが、手触りやインクの乗りの質感から、今回の本は用紙を替えようと思います。

その場合、本の厚みが気になるんですよね。あんまりペラペラだと本として存在感が薄くなってしまうので、実際のページ数でどの程度の厚みになるのか検証します。

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また、原稿を制作していくうちに構成に手を加えたいところもでてきたので、改めてページ構成を考えます。

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下書きから退化してるように見えますが、脳内で補完。

 

続きは後編で!

 

ZINEの作り方を紹介するといって全然しない

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表紙のデータ制作が終わった…

 

前回「ZINEとは何か、を紹介したんで次の回で作り方の紹介しますね」とか書き残したまま一ヶ月過ぎました。(めちゃくちゃZINEつくってました)

原稿も一段落したので、あらためて次の記事でまとめようと思います。(予定)

 

今回一番悩んだのが「装幀」です。

ブースに並べてもらう想定なので、”平置きで表紙がきれいに見えるもの”が良いなと。

あと、自由にブックデザインをやってみたかったので、色々検証してました。

 

紙替えとか、特色もいいな〜やってみたいな〜という欲望のみで印刷会社さんに相談しまくってました。予算は二の次…。。

 

とにかく、印刷関係やイラストレーター、デザイナーの友人に相談しまくったので

本ができたら改めてお礼を持っていかないとなぁ。仕上がりが楽しみです。

絵が描けるならZINE出すのが良い

こんにちは、トウです。

今回は、いま巷でジワジワ来ている”ZINE”についてです。

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仕事の合間にバンドデシネ読みまくっていたところ、編集の方からこんなお話をいただきました。

「トウさん、休日でもずっと絵描いてるならZINE出さない?東京アートブックフェアにブース出すから、もし作るなら置いてあげるけど」

 

なんと…そんなおもしろそうな話に乗らないわけにいかない…!

 

ということで、休日返上してZINE制作に励んでいます。

もともと絵ばっか描いてるから返上にもなってないですが。

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ところで、ZINEとは??という方もいるかと思いますので簡単にまとめると、

 

・Magazineの「ZINE」から来ている

・個人で作った出版物

・テーマ、装丁、体裁すべて自由

 

という、超フリー演目小冊子のことです。

フリーすぎて、出版社に頼まず自分で印刷製本したり、表紙を1冊1冊変えたり、果ては手書きで1冊ずつ制作したり、となかなかの強者が揃っていると聞きます。

商業制作だとコスト&スケジュールのせいでやりづらい事が出来るのも魅力。

 

ちなみに同人誌とかなり性質は近く、「これはZINEです」と言ったらZINE、「これは同人誌です」といったら同人誌となる程度の線引きです。作ったことある人はイメージしやすいですね。

本棚からヤバい本が見つかった時は「これはアニメのストーリーと人物の心理描写の研究をまとめたZINEだよ」とでも言っておけば、他のものが全て地に堕ちてもオシャレ度だけは少しアップします。

 

今回なぜZINEの話かというと、イラストレーターの作ったZINEはポートフォリオ的に使えるため一度で二度美味しい制作物でもあるので紹介しておきたかったのです…!営業先に置いてこれるNE!

小冊子のまとめ方や印刷会社選定、紙と加工の選び方など、制作過程の参考もあったら良いなと思ったので(みなさん独自のやり方なんでしょうが、参考記事があんまりネットの海から出てこなかった…)今後の記事でZINEの制作過程をまとめようとおもいます。

あくまでも一例として、各々の独自表現をする時の参考になればいいなーと思っています。

 

それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!

また次回更新でお会いしましょう。

仕事を頼みたいイラストレーターが持っているもの

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絵を描いて生活していくために、仕事の仕方を考えるのは重要なことです。

私はまだまだ経験が浅いですが、浅いなりにも経験と見聞をまとめました。

 

 

イラストで食っていけるか悩んでいる学生さん、今の仕事やめて絵描き一本で食っていけるか考えている会社員さんなど、皆さんの参考になったら嬉しいです。

ちなみに私はデザイナー / イラストレーター / 経理(どうした)を兼任しながら、デザイン事務所で働いてます。時にはクライアントへイラストレーターさんを資料にまとめて提案したり、イラストレーターさんにディレクションいれたりします。そして休日は睡眠を確保しつつ、イラストの副業してます。絵全般が好きです。

 

前提としてイラストレーションとは何か

絵を描くことには変わりありませんが、問題解決を目的とした絵を描くことです。

もちろんいろんな手段があります。

インパクトを与えたい、感情に訴えかけたいというときはアートに近い仕上げになったり、逆に説明的に仕上げたいと依頼があれば、無駄な情報を省いていくよりデザインに近い作業を要します。

自分の画風が役立つこともありますが、スキルがそれだけだと2年くらいで食い扶持がなくなることも。(後述)

 

 

仕事を頼みたいイラストレーターの条件

 

納期は絶対遵守

これはどの業種の人に聞いても同じ回答ですね。

引き受けたからには、まず納期が遅れるのはあってはならないですし、遅れるにしても連絡がないのは論外です。頼んだ会社のPM(進行管理)も涙目です。

どこかでお金が発生しているということはビジネスなので、そのあたりシビアに考えるに越した事はありません。

 

理解力、付加価値がある

イラストをお願いして予想の80〜100%の仕上がりで返ってくると、クリエイティブ心が大変興奮します。が、実際は65%くらいの感じで返ってくることもしばしば起こります。使えなくはないけどなんかしっくりこない…みたいな。(そんな時こそデザイナーの腕の見せ所でもあるんですが)

これは画力不足とかではなく、案件の理解度やアサインした人のディレクション不足だったりすることもあるので、いちいち凹まないほうがいいです。

  • 仕事を頼んできたひとが求めているものをしっかり理解したA案
  • さらによりよい解釈を加えたA'案(付加価値)
  • やりたいようにやったB案(付加価値)

このうち2案ないし3案を提出するイラストレーターは本当に頼りになります。現場全員ほの字です。好き。(描きたいものがわかっているのに描けない画力不足の場合は鍛錬しましょう…)

 

頼んだイラストが描ける

たとえばソシャゲのカードイラストを依頼したい時、めっちゃかわいい顔は描けるけど首から下はさっぱり、という人に仕事をふるかという事です。

派手に見える構図、違和感ない人体、布の綺麗な感じ、仕上げや加工までやりきって1枚のイラストになるので、1部分しか上手くない場合は頼んだ担当者の胃がキリキリになります。

仕上げまで平均以上のクオリティでかつ1部分だけ超特化してるというのは最高です。

 

さまざまなイラストの技法がわかり、ツールを使いこなせる

「こういうイラストを描いて欲しい」と、メールに参考資料のURLがペロッと貼ってあるいう依頼はよくあります。それが是が非かはさておいて、その場合は参考とまったく同じでないにしろどういう技法をつかっているのか、どんなチャームポイントをもたせているのかを研究して再現する必要があります。

画風の確立した作家なら別ですが、「普段ペン画なんで水彩無理っす」と突き放してしまうのはとてももったいない話です。次の仕事につながりません。

 

流行を研究している

前述したところですが、実体験より。友人で、美大在学中からイラストを描いていて卒業してフリーランスになり、しばらくコネで仕事をもらって、2年くらいで仕事が薄くなっていく…というケースを3人くらいみました。なぜ2年か。それはイラストにも流行があるからです。学生時代に流行していた絵柄がウケるのは、2年程度です。

あくまでも商業。デザインと同じで、流行りの絵は依頼が来て、古くなると依頼がなくなります。超シビアですね怖い…

なので、確固としたコネ&営業を怠らないコミュ力を武器にするか、流行に乗らなくても良いから知っておく&研究しておくくらいはしたほうが良いです。引き出しが多いに越した事はありません。

 

 

以上、実体験からまとめた仕事を頼みたくなるイラストレーターの条件でした。

デザイナー兼イラストレーター視点なので、ツッコミどころもあるかと思いますが私自身駆け出しの頃に知ってたら効率よかったなーと思うポイントなので、お役に立てたら幸いです。

 

トウ

バンドデシネ(漫画)入門者はどこで読めばいいのか

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こんにちは。トウです。漫画本はけっこう高いです。今回はB.D.をどこで読めばいいのかTIPSをまとめました。

学生時代にジョジョ大人買いしまして、文庫で3万くらいかかった記憶があります。それだけの価値はもちろんあったし、承太郎のタバコ芸はいまでも覚えてみたい大道芸のひとつです。 

 

日本のマンガは、国内では安く買えますが、今回とりあげるのはバンドデシネ*1、B.D.と略されたりする外国版の漫画の話。
ざっくり言うと絵が緻密で内容がSF、探偵もの、ハードボイルドもの、時事ネタなど多岐にわたるちょっと大人向け漫画。もちろん子供向けもあります。
個人的にですが、林田 球さんのドロヘドロはちょっとバンドデシネ感がある。

 

輸入やら翻訳やらで、国産漫画よりも高くなってくる事情があり、2,000〜4,000円くらいの価格帯が多いです。(それだけ手間がかかっているんだろうけど)

 

今回は、”借りる” or ”買う”として、バンドデシネGETスポットをご紹介します。

とりあえず読んでみて、好きな作家を見つけてから全出版物コレクションしましょう(沼)


借りて読む

飯田橋にある、フランス語を学ぶ方が出入りする建物ですが、

ここの図書館”メディアテーク”はバンドデシネが豊富。しかも一般ユーザーでも無料で利用できます。

図書館は明るくて居心地がよく、座り心地のめちゃくちゃ良い椅子もあるのでゆったりバンドデシネを楽しむことができます。しかし、すごいフレンドリーな人に話しかけられる事が多い。コミュ障には安心できないリア充空間です(※個人の感想)
貸出には利用登録が必要ですが、年間3500円とのことなので、和訳1冊分と思えばわりとおトクではないでしょうか。

  • 図書館

メジャー作家を稀に取り揃えているようです。
居住区で利用者登録すれば手近の図書館に取り寄せもできます。(時間かかりますが)こちらは、ほぼ無料で利用可能。図書館すごい。

 


買って読む

神保町で新品のバンドデシネを買いたい時はここへ。
有名どころが並びます。メビウス著書がたくさんありますね。最高。ブラックサッドなども。ただ、棚が広くはないので量はそれほどです。コミックエリアなのは良いんですがBLコーナーが近いのでなんかソワソワします。

  • MODI HMV BOOKS(渋谷 ※アメコミ)

渋谷で緑が壁にからみついているあのビルです。オシャレ。オシャレにアメコミが買えます。ちょっと本棚は狭めなので、メジャーなものばかりで取扱数は少なめ。気が向いた時にチラ見するかんじが良いです。なぜか人も少ないのでゆったり見れます。

いわずもがななアメコミ総本山。以前はバンドデシネがあったのですが、最近どうなんでしょう。取扱ってほしいです。
こちらではリーフ(現地で販売されている英語のままの薄い冊子)も手に入れることができます。アメコミは単価が高いのでポイントカードがグイグイ貯まります。

最後にamazon。さすがamazonといった品揃え。原書もがんばれば買えます。

 


以上、休日のバンドデシネ探索で仕事に役立つグラフィックが見つかるかもしれません。趣味と実益と一石二鳥です。

*1:バンドデシネがなにかとはこちらを参照

はてブ始めました。絵について話すブログ。

こんにちは、トウといいます。

絵を描くのが好きなまま、人生の三分の一くらいを過ごしてきました。

個人的に描いたり、仕事で描いたり、デザイナーしたり、平日はいろいろしています。

 

このブログの目的

絵が好きなひと、これから絵を描くひとが、面白く読めるような記事を描こうと思います。

日々おもしろかったことや興味深かったことも書きたいです。

 

補足

あとはこのブログの大きな目的が、自分の考えの整理なので

もろもろ破綻することもあるかもしれませんが、あまり気にしないでください。

ログとして書き記していきます。

 

最近きになること

1つめ。

イラストレーション関連で情報検索するとソシャゲやPixivの情報に圧されていて、なかなか目当てのイラストレーションの情報にたどりつかない…。オタク文化が嫌いなわけではないですが、埋もれまくってます。

商業デザイングラフィック、イラストレーションにあたらしい呼び方が必要なのかもしれない。

 

2つめ。

アメコミはもともと大好きで集めてたのですが、

近年 B.D.(バンドデシネ)の翻訳図書がガンガン出版されていてアツい。

さっそくリサーチしています。個人的にはエマニュエル・ルパージュがアツい。

 

3つめ。

デジタル移行中で(6年くらい移行中)Cintiq 16買いました。ipad Proも買いました。最近アナログ画材がしっくりこなくなってしまった…。

  

それでは以上、どうぞよろしくお願いします。

 

トウ